イタリアのアグリツーリズモの定義
アグリツーリズム(AGRITURISMO)とは、農家が耕作・畜産・林業などの農業活動と関連して、農場で行う接客・接待活動のことをいいます。
農業のことをイタリア語で AGRICOLTURA
観光旅行のことを TURISMO
わかりやすいですね。
アグリツーリズモの特徴
定義にあるように、農業や畜産業の方が経営している宿泊施設なので、当然ながら街のど真ん中にはありません。
部屋数も実際の農作業などの行われている一つの敷地内には最高で12室と決まっているので、こじんまりした感じの宿泊施設といっていいでしょう。
提供される食事も、そのアグリツーリズモを経営している農家が生産したものや、その地域のものが最低35パーセントを満たしていないといけません。
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確かに、農業や畜産業をしているところに宿泊しているのに、そこで実際に作られているものとまったく関係ない食事が提供されたとしたら、わざわざアグリツーリズモに泊まる意味ないですよね~
そうじゃなければ普通に街中のホテルでいいじゃん!ってなりますよ。
だから、イタリア人はけっこう宿泊せずに、食事だけ食べに行ったり、結婚式の披露宴などのイベントに使ったりする場合がけっこうあったりします。
通常、生産者が品質がよい材料を提供している割合が高いから、値段もお手頃だし、安心だし、ちょっと街から離れて美味しい空気を吸うのにもいいし、ということなんです。
直接そこで生産しているものを買うことができることが多いから、私もアグリツーリズモに行く機会があるときは、ついつい買ってしまいます。
日帰りできる位置にあるアグリツーリズモなら、それでもいいかもしれないですが、せっかく日本からくる場合、やっぱり宿泊して、アグリツーリズモが生産している食品の生産過程を見学させてもらったり、料理教室やトレッキングなど、アグリツーリズモが提供している野外活動に参加して、自然を満喫するのがおすすめです。
イタリアのホテルと同じように、アグリツーリズモにも格付けは存在する
イタリアのホテルは1☆~5☆まで格付けがありますが、アグリツーリズムにも実は、格付けは存在します。
それはアグリツーリズムに宿泊したい、もしく食事に行きたいという人たちが選択するときの指標になるから、格付けすることはいいのではないでしょうか。
アグリツールズムの格付けの表示は、☆ではなく、可愛らしい🌻(ひまわり向日葵)
ホテルと同じように、1🌻~5🌻まで存在します。
1🌻の条件
- 法律に基づく必要最低限の設備と衛生管理と機能性を備えていること。
2🌻の条件
- シンプルだが法律に基づく必要最低限以上の設備と組織背景を有し、通常と比較して景色や環境を提供できること。
3🌻の条件
- 中規模程度の農家が提供する質の高い建物や設備と農業や自然研究的なもてなしのサービスができ、クオリティーの高い景色や環境の提供ができること。
4🌻の条件
- 調和のとれた快適な設備と素晴らしい景色や環境の提供とともに、特徴的な農業や自然兼研究的なもてなしのサービスができること。
5🌻の条件
- 4🌻の条件以上の明らかな性能と設備の提供と、より特徴的な農業や自然兼研究的なもてなしの、ホスピタリティのあるサービスができること。
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ホテルの☆の格付けほどはっきりした区分けはありませんが、やっぱり🌻の数が多ければ多いほど、素晴らしい体験ができそうです。
農業体験や生産過程の見学のようなものに興味がある場合は、3🌻以上を選ぶ必要がありますね。
イタリアのMIPAAF(Ministero delle Politiche Agricole Alimentari e Forestali 農林水産省)が認めている正式なアグリツーリズムなのかを調べるには以下のサイトで可能です。
サイトはこちら ⇒ http://www.agriturismoitalia.gov.it/it/homepage
イタリアのアグリツールズモの私のおすすめは3🌻以上
やっぱりアグリツールズもに行くからには、そこで生産しているものを味わったり、少しでも実際に生産している現場などを見学したいから、やっぱり3🌻は欲しいかなあ。
あとの選択基準は、何を生産しているところなのか、だと思います。
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写真はワインの生産者が経営するアグリツーリズモでワインの試飲をした際に提供されたおつまみ❤
アルコールがまったくダメな人がワイン生産者経営のアグリツールズムを選択したら、だいぶもったいない!!!!!!!!
あとはやっぱりある程度の🌻がついているところは食事が美味しいし、その農家や地域の特徴ある内装だったりして、雰囲気も楽しめます。
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食事は食材の品質ももちろん大切ですが、雰囲気も味を左右する一因だと私は考えているので、やっぱりある程度の🌻は欲しいかなあ。
それに、こういうところでは大急ぎで食事を済ませなければいけないものではないし。
日程的に少し余裕があるイタリア旅行ができる際には、アグリツーリズモを選択肢の一つに考えてみるのもいいのではないでしょうか?
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