イタリアのホテルのクラス分け
日本からイタリアに日帰りで来る方はほぼいらっしゃらないでしょう。
日帰りできない場合は、どこか宿泊する場所を探しますが、オーソドックスなのは「ホテル」といわれる施設です。
コロナウィルスのロックダウンの後は、特に清掃に関して変更があるとは思いますが、基本はおさえておきたいところですね。
イタリアでホテルと呼ばれるための最低条件
イタリアのホテルの基本は星☆1~☆5まで。
それにSとかLとかついているのはプラスαなので、あくまでも基本は1~5スター☆です。
※クリックを押すと画像が拡大します。
ホテル(イタリア語でALBERGO)の入り口には必ず鍵のマークがあって、☆の数もきちんと表示されています。
国によって☆があっても基準が違うので、私がここで紹介するのはあくまでもイタリアのホテルの基準。
単純に☆の数だけみて、アメリカや東南アジアのホテルを想像して予約をして、実際のホテルの広さをみて怒らないでくださいね(笑)
売店がないのも普通です(笑)
ではさっそく、ホテルといわれる基本条件をご紹介していきましょう。(*は私の注釈)
1☆の最低条件
- レセプションが24時間中12時間オープン(*いつでもチェックインできるわけではない)
- ルームクリーニング毎日
- 部屋のシーツの交換は週1回(*一泊だけなら問題ないけど、長期滞在の時は汚さないようにしましょう)
- 洗面所関係のタオル交換は週2回(*連泊する時にはこちらも注意)
- 最低7ルームあること
- 共有テレビがあること(*ホテルの共有スペースのどこかにひとつはあるはず)
- 全部屋の最低40パーセントに部屋付きの洗面所があること(*最大60%の部屋は部屋付き洗面所がなくてもいい)
- 最低シングルルームは8㎡、ダブルルームは14㎡
- ホテルの金庫の保管場所があること(*部屋にセーフティーボックスがない)
- 共有スペースが少なくとも1つはあること
- ベッド8人分につき1つの共同洗面所があること
イタリアのホテルの2☆スターからの条件
ホテルと呼ばれる1☆のホテルの条件を満たしたうえで、いかにそれ以上のサービスがつくかで星の数が増えていく仕組みになっています。
2☆の最低条件
- エレベータがあること(*1☆はエレベーターがなくても文句は言えない)
- 部屋のシーツの交換は週2回
- 洗面所関係のタオル交換は週3回
- 全部屋の最低80パーセントに部屋付きの洗面所があること(*1☆の2倍のパーセンテージ!)
3☆の最低条件
- バールが24時間中12時間オープン(*3☆にならないとバールがなくても文句は言えない)
- レセプションは最低24時間中16時間オープンで、最低一つの外国語が通じること(*3☆以下はイタリアなので英語が通じなくても文句は言えない)
- 制服着用
- インターネット(*3☆以下はネットが使えなくても文句は言えない)
- 全室洗面所とテレビつき
- 全室の50パーセントにセーフティーボックス設置
1泊だけなら問題ないけど、3☆までは、シーツやタオルを毎日変えてもらえなくても文句が言えないってことです‼
私は残念ながら、10代とか20代前半の、勇気とパワーあふれる若者ではないので、個人的にはやっぱり洗面所は部屋から出て他人と共有したくないから最低3☆には宿泊したい。
※クリックを押すと画像が拡大します。
人それぞれ価値観は違うから、宿泊費を節約してその分を食事にかけるとか、美術館などの入場料にまわすとか、あるとは思うので、どのカテゴリーを選択するかは自由です。でもイタリアのホテルはこういうクラス分けになっていることを確認してください!
そのうえでホテルなり、ツアーなりを選んで欲しいし、旅行会社のパンフレットにはどのクラスのホテル宿泊と記載されているので、それもしっかり確認しないと、後悔することになるかもしれません。
イタリアのホテルの私のおすすめは4星以上
3☆でもいいホテルはあるし、1☆や2☆でも満足のいくサービスを受けることもあるでしょう。
でもやっぱり私は4☆以上に泊まりたーい!
では、違いを見ていきましょう。3☆までに最低必要だったもの以上を記載しますよ~
4☆の最低条件
- レセプション24時間中16時間オープン、夜担当の管理人が2か国語が話せること。(*いつでもチェックイン可能)
- ポーターサービス、各部屋にセーフティーボックス。
- 洗面所と部屋のタオルやシーツは毎日交換
- 午後の部屋の点検
- ランドリーサービス
- 全ルーム数の半分のパーキングの確保
- 各部屋に
- ミニバー、電話、インターネット、サテライトTV
- シングルルーム最低9㎡、ダブルルーム15㎡、部屋付き洗面所は最低4㎡
- 複数の共有スペース(バール、レストラン、朝食会場、会議室)
書いてあるのもがすべて宿泊費に含まれているわけではない場合がほとんどですが、4☆になると、ホテルって感じでちょっと優雅な感じになってきますね!
※クリックを押すと画像が拡大します。
じゃあ最高の5☆っていったいどんな?と思いますよね。
私は仕事柄、5☆のホテルに行くことがけっこうありますが、まず目につくのが贅沢な生花。
センス良く飾られているのをみて気分がウキウキするんです。
インテリアも素晴らしいけど、それに生花が加わると、パワー倍増。
それではお待ちかねの5☆の条件とは?
5☆の最低条件
- レセプション24時間オープン
- 3つの外国語が通じる
- シングルルーム最低9㎡、ダブルルーム16㎡、部屋付き洗面所は最低5㎡
- 部屋にサテライトTV
- ポーターとパーキングサービス24時間、駐車場はルーム数の最低80パーセント
- 4☆以上の共有スペース、読書室など
おわかりのように、☆の数はスタッフの感じがいいからとか、そういう基準で決められていないので、星の数が多いからスタッフが人間的に素晴らしいということは言えないですが、自分に最低なにが必要なのかがはっきりしていれば、最低どのクラスのホテルを選択すればいいかがご理解いただけたと思います。
イタリアのホテルは選択肢が多くて、選ぶのに困っちゃうかもしれませんね(笑)
ホテルの宿泊施設というカテゴリーのもうひとつの選択
strutture ricettive alberghiere(ホテルの宿泊施設)というカテゴリーは、上記にまとめたホテルの他に、もうひとつ、residenze turistico alberghiere(ツーリストホテルレジデンス)というものがあります。
Residenza Turistico Alberghiera – R.T.A.
こちらのクラス分けは2~4☆で、ホテルと違って、キッチンがついている、長期滞在に便利なタイプ。
ホテルのフロントやバーなどはホテル部分と共有なので、ホテルの便利さを利用しつつ、ホテルよりも住居に近い感じで宿泊することが可能。
ある程度の長期滞在をする場合は、レジデンスのほうが過ごしやすいという人もいると思うので、ご自身の旅の目的や予算によって、どういった宿泊施設がいいかを賢く選択して欲しいと思います。
この記事へのコメントはありません。