イタリアの宿泊施設 B&B(ベッド&ブレックファースト)


イタリアの宿泊施設 B&B(ベッド&ブレックファースト)の定義

名前からして、ベッド(宿泊)とブレックファースト(朝食)ですから、なんとなく想像はつきますが、ホテルだって基本は同じなのに、なぜわざわざホテルとは違う呼び方をしているのでしょうか?

ホテルとの明確な違いは、B&B(ベッド&ブレックファースト)は、オーナーが実際に住んでいる建物に宿泊し、オーナー自らがサービスをするという点です。

B&B(ベッド&ブレックファースト)の特徴

B&B(ベッド&ブレックファースト)はホテルとは違うので、最高何部屋までと決まっています。(例:エミリア・ロマーニャ州は最高3部屋まで)

ここでは例としてエミリア・ロマーニャ州の決まりを紹介します(州によって条件が違うので注意が必要!)が、ホテルとの大きな違いは、通年営業はできないということと、宿泊客は60連泊以上はできないし、最低5日間は次の宿泊まで空けないといけない決まりになっています。

アグリジェントのB&B

アグリジェントのB&B

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例えば3か月エミリア・ロマーニャ州の学校に留学したり、仕事で滞在する場合は、イタリア滞在期間中ずっと同じB&B(ベッド&ブレックファースト)に宿泊することはできないんです。

2か月の留学ならB&B(ベッド&ブレックファースト)もありかも。自炊ができないのが難点ですけどね。

そしてエミリア・ロマーニャ州ではB&B(ベッド&ブレックファースト)は、最高でも連続120日の営業、もしくは、すべてのお客さんの宿泊日合計が500泊までの営業という決まりになっています。

年中営業ではないので、泊まりたいB&Bがあっても、自分の都合のいいときに営業していない可能性がある、ということです。

 

ホテルやアグリツーリズモと違って、B&B(ベッド&ブレックファースト)の格付けは存在しない

イタリアのホテルは1☆~5☆まで格付けがありますが、B&B(ベッド&ブレックファースト)にはそういったものはありません。

もちろん、最低の設備や清掃の決まりはありますが、ホテルの☆やアグリツーリズモの🌻の数のようなもので判断ができないので、どこのB&B(ベッド&ブレックファースト)に決めるかはけっこう難しいかもしれませんね。

 

アグリジェントのB&B

アグリジェントのB&B

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オーナーとの相性もけっこう大切なんじゃないかと、私は個人的に思ったりするわけです。

1泊や2泊ならいいけど、ある程度の長期滞在になると、ホームステイではないですが、オーナーとの相性でB&Bの印象が左右されるんじゃないかな?

私はB&B(ベッド&ブレックファースト)を利用したことはありませんが、ミラノ郊外で経営している知りあいの経営するB&B(ベッド&ブレックファースト)を見学に行ったことはあります。

誰かの家に泊めてもらう雰囲気が味わえるのは確かですね❤

逆の言い方をすると、プライバシーと自分の時間を重視する人には、B&Bはあまり向いていないかもしれないです。

 

イタリアのB&B(ベッド&ブレックファースト)は何を提供してくれるのか

エミリア・ロマーニャ州の決まりで最低提供されるのは

  • 複数のゲストの宿泊する部屋がある場合、ゲスト専用のバスルーム
  • 電気、温水、冷水、暖房の供給
  • 宿泊する部屋にはドアと窓があること
  • ベッド、ベッドサイドテーブル、各ゲスト用の椅子、ワードローブ、くずかご、遮光カーテン(雨戸のない窓の場合)
  • 朝食
  • 施設の片付けと毎日の清掃
  • 少なくとも週に2回のシーツ交換
  • タオル(フェイス、ビデ、バスタオル)の交換は週に2回
アグリジェントのB&B

アグリジェントのB&B

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イタリアの朝食はとってもシンプルなものなので、朝から卵料理や野菜が出て来なくても文句はいえません(笑)

イタリアのバールで飲むようなカフェが提供されることは少ないかもしれませんが、イタリア人家庭でのむ、モカでいれる家庭のエスプレッソを味わえる可能性は大!

 

豪華な朝食を希望する場合は、迷わずある程度の☆付きのホテルに宿泊しましょう。

(4☆以上ならまず大丈夫)

B&B(ベッド&ブレックファースト)を選ぶ際に注目したほうがいいのは、もしかしたら公共スペースかもしれません。

ホテルと違って他に宿泊客がいたとしても、人数は限られた少人数だし、オーナー家族との触れ合いも期待できるし。

好みの問題にはなりますが、イタリア滞在時の宿泊形態のひとつとして、選択肢に入れてもいいかもしれません。

※私はB&Bに泊まったことがないので、今回の写真は友人に提供してもらいました。

 

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