イタリア ミラノ郊外のレオナルドの渡し船をご紹介


レオナルドの渡し船

ミラノの中心地から北東に位置するレオナルドの渡し船。

ミラノの大聖堂あたりから車だと1時間ほどのところに位置します。

交通公共機関で行くとすると、地下鉄、鉄道、バスを乗り継いで迷わなければ約2時間ほど。

トレッキングを楽しむ目的でいくなら、交通公共機関で行って、ここだけ楽しむのもいいとは思いますが、トレッキング目的だったら、ほかにも候補地はあるので、レオナルド関連でこの渡し船に乗ってみたい!という方は、車できて、そのほかに交通公共機関で行きにくいレオナルド ダ ヴィンチゆかりの地を巡るのがいいと思います。

 

レオナルドの渡し船の歴史と特徴

この渡し船はアッダ川を挟む、Imbersago(インベルザーゴ)とVilla d’Adda(ヴィッラ ダッダ)を結ぶもので、レオナルドの名前がついているのは、レオナルド ダ ヴィンチと関係があるからなんです。

実はこの渡し船の発明者が巨匠レオナルド ダ ヴィンチかどうかは正確にはわかりません。

一艘が対岸を行き来するシステム

※クリックすると画像が拡大します。

でも彼は川の流れも数年にわたって研究し、ミラノ領主、ルドヴィコ・イル・モーロに仕えていたわけですが、1506年~1507年、ヴァプリオ ダッダのジローラモ メルツィ伯爵(レオナルドの弟子、フランチェスコ メルツィの父親)のところに滞在した際、現在ある渡し船と同じものをデザインしたのは確かで、1513年の日付のあるその図面は、現在は英国ウインザー城王室図書館に保管されています。

レオナルド ダ ヴィンチが滞在したヴァプリオ ダッダと対岸のカノニカ ダッダを結ぶ渡し船が彼の考えたように実際に作られたのかが不明です。

ケーブルをはって川の流れを利用し、船頭さんが舵を取って、エンジンなしで動く仕組み‼

さすが天才レオナルド。

車でアッダ川をこの渡し船で渡ることも可能なんですよ~

ただ車で渡ってしまうと駐車するところが見つけにくいので、車はImbersago(インベルザーゴ)に置いておくのがいいです。

ほんの少し散策するだけでも、Villa d’Adda(ヴィッラ ダッダ)側でこんな景色が楽しめます。

※クリックすると画像が拡大します。

渡し船の料金は、船上で支払うシステムで、片道か往復かを聞かれます。

 

レオナルドの渡し船とセットでのおすすめ

渡し船に乗っている時間がほんのわずかで、水もきれいだし、もしかしたら私でも川の流れがなければ泳いで渡れるんじゃないかという距離(笑)

Imbersago(インベルザーゴ)の船着き場のすぐ近くにバールもあるし、Villa d’Adda(ヴィッラ ダッダ)の船着き場のすぐ近くにレストランもあるので、ランチをここでとるのもいいかもしれません。

お散歩がメインでない場合は、ここだけ見学してミラノに戻るのはもったいないので、Paderno d’Adda (パデルノ ダッダ)とCalusco d’Adda(カルスコ ダッダ)をつなぐPonte San Michele(ポンテ サン ミケーレ)に行ってみましょう。

橋の上部を車、下部を列車が!

※クリックすると画像が拡大します。

ポンテというのはイタリア語で「橋」の意味ですが、この橋は2階建てになっていて、上を車と人が、下を鉄道が通るようになっています。

でも車や列車に自分が乗っていると、それがわからない(笑)
なのでぜひ歩いて渡りましょう。

この橋もアッダ川の上にかかっているので、川沿いをここで散策するのもいいとは思いますし、実際、橋の2階建て構造がみたくて、川沿いを散策しましたが、結構な傾斜があったし、しっかりトレッキング装備の方々ともすれ違いました。

橋がけっこう高い位置に架けられているというのは、川沿いを歩いたほうが実感できるし、自然を味わえますが、私の今回の目的はレオナルド ダ ヴィンチなので、お散歩はそこそこで切り上げましたが、列車が橋を実際に通るのはしっかりと確認しました!

レオナルド関連の目的地をみるのは、橋の上から。
橋は途中で反対側に移動できないので、行は右側、帰りは左側を渡るというようにしたほうがいいです。

川の上流側、下流側、どちらも見どころがあるから。

 

※クリックすると画像が拡大します。

左側の写真は橋からアッダ川上流をみたとき、右側は下流を見た時。

左側の写真の写真を見ると、大きな川の左側の少し高い位置にも水が流れているのがわかりますが、これは運河で、見えている建物は1917年設立で現在はEdisonという会社所有のGuido Semenza(グイド セメンツァ)水力発電所

ここの電力はミラノの街とスカラ劇場の照明に役立ったそう❣

そして右側の写真の建物の左側の景色が、1483年~1486年にレオナルド ダ ヴィンチによって描かれた、現在パリのルーブル美術館所蔵の「岩窟の聖母」の背景のもとになったと言われています。

凡人の私がこの景色をみても、きれいだなって思っておしまいですが、こういう背景を知ると、見る目も変わりますね(笑)

 

時間に余裕があったら、ダ ヴィンチが滞在したヴァプリオ ダッダにも

残念ながら、内部の見学はできませんが、渡し船から続くアッダ川の様子もみられるので、寄ってみるのもいいと思います。

※クリックすると画像が拡大します。

渡し船から比べると、交通量も人も多くて、街に戻った感じを味わえます。ミラノのような大都市にいきなり自然の多い所から戻りたくない方には、ここに立ち寄ることによってワンクッションおけますね。

 

まとめ

レオナルドの渡し船は、季節によって運行時間や曜日が大きくかわるし、アッダ川が大雨などの影響で上水すると運休になってしまうので、必ず事前に確認を強くオススメします。

今回はレオナルド ダ ヴィンチの軌跡を重点にご紹介しましたが、単純にかるいトレッキングを楽しむというのでも、もちろんいいと思いますよ!

動画はこちらから→ https://youtu.be/vUB4TUtoQIc

 

レオナルドの渡し船詳細

名称:Traghetto Leonardesco
住所:Piazzale Leonardo da Vinci, 23898 Imbersago LC
電話:+393922999771
WEB:http://navigazionefiumeadda.it/
営業:4月~9月 9時30分~12時00分、13時00分~19時00分
3月、10月 10時00分~12時00分、13時00分~17時30分
11月~2月 13時00分~17時00分  (土・日のみ)

 

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