イタリアで食材を購入する際のポイント
日本と同じように、イタリアでも同じ食品でもいろいろな生産者のものがたくさんお店の棚に並んでいます。
その中からどれを選ぶのかはそれぞれの価値観で変わると思いますが、価格も重要かもしれませんが、やっぱり安全な食品を選択したいですよね⁈
イタリアでは農産品をきちんと監視
私たち消費者が安全な食品を購入できるよう、いろいろな表示がされています。原材料の表示も、日本の表示より詳しく書かれている印象があります。
私は化学者でもないし、いろいろな添加物の名前がわかるわけではないけれど、一応原材料はチェックしています。わけのわからない材料がいっぱい書いてあるものは避ける!という程度ですけど(笑)
※クリックを押すと画像が拡大します。
農産品の生産地もやはり気になるところのひとつではないでしょうか?
日本でも〇〇産のリンゴがおいしいとか、○○産の牡蠣は最高だとか、ありますよね?
こだわりのある人は、〇〇さんの作ったキャベツが最高とか。
直接生産者のところに買いに行ったり、お取り寄せを扱っていればそれを利用する手もありますが、日常食べる全ての食品でそうすることはけっこう厳しいというか、ほぼ不可能ではないでしょうか?
だからやっぱり、スーパーや小売店で売られている食品を選ぶ際の指標が欲しいですよね⁈
イタリアの食品で有名なチーズや生ハム
日本と同じように、地域に特色のあるイタリア。
そんな地域密着型の農産品を管理しているんですね~。
そういった取り組みがあるからかだけではないけど、最近ではイタリアの若者が農業に未来を感じて、まったくの他分野から農業や畜産業に転職することも珍しくないぐらいです。
※クリックを押すと画像が拡大します。
写真はイタリアのチーズの王様と呼ばれる「パルミジャーノ レッジャーノ」ですが、日本では「パルメザン」と呼ばれているかもしれません( ;∀;)
喫茶店によくおいてある、パルメザンチーズが有名ですね。
情熱をこめて生産するイタリア人が号泣するようなことがないように、きちんとイタリアでは決まりが存在しています。
パルミジャーノ レッジャーノのような高品質の食品を、イタリアは国として、3つのカテゴリーに分類しています。
ほかにも細かくありますが、とりあえず、この3つを抑えておけばいいと思います。
農産品の3つのカテゴリー
その3つとは
- DOP (Denominazione di Origine Protetta 保護指定原産地)
- IGP (Indicazione Geografica Protetta 保護指定地域表示)
- STG (Specialità Tradizionale Garantita 伝統的専門性保証)
これだとよくわからないので、具体的な例を挙げると
- DOP パルミジャーノ レッジャーノ、パルマの生ハム(その地域で生産されたものでないと名乗れない)
- IGP シチリアのブラッドオレンジ、トスカーナのカントゥッツィ(他の地域でも生産されている農産物)
- STG ナポリのモッツァレラチーズ、ナポリのピッツァ(他の地域でも生産されたり料理されたりしているが、伝統的専門性がある)
※クリックを押すと画像が拡大します。
DOP(Denominazione di Origine Protetta 保護指定原産地)であるパルミジャーノ レッジャーノは、写真の地図で生産されたものしかDOPをもらえないし、同じ製法で作っても、ほかの地域で生産されたものは「パルミジャーノ レッジャーノ」と名乗ることは不可能です。
実際、グラーナ パダーノというチーズはパルミジャーノ レッジャーノと同じ製法で作られますが、生産地域が異なるために、パルミジャーノ レッジャーノと名乗ることはできません。
農産物は生産地の気候にも大きく左右されるものなので、DOP(保護指定原産地)や IGP (保護指定地域表示)という区分があるのには納得だし、実際に現地で見学すると、なぜその地域でその農産品が作られているのかがよくわかります。
残念ながら、他国で作られたものが勝手にその名前を名乗って販売されていたりするようですが、騙されないように十分気を付けてください!
この記事へのコメントはありません。