イタリア ミラノの博物館 ボスキ ディ ステファノをご紹介


ボスキ ディ ステファノ博物館

地下鉄M1(赤)線ドゥオモ駅からセスト サン ジョバンニ方面に約6分のリマ駅から徒歩で3分ほどのところに位置する、ボスキ ディ ステファノ博物館。

2008年に4つの美術館(ポルディ ペッツォーリ、バガッティ ヴァルセッキ、ボスキ ディ ステファノ、ヴィッラ ネッキ カンピリオ)で発足したミラノにある「ハウス ミュージアム」のうちのひとつです。

 

ボスキ ディ ステファノ博物館の歴史と特徴

ボスキ ディ ステファノ博物館の名前の由来は、あるご夫妻の苗字なんです。

Antonio Boschi(アントニオ ボスキ 夫)と Marieda Di Stefano(マリエダ ディ ステファノ 夫人)

二人は1927年に結婚して、マリエダの父、フランチェスコ ディ ステファノによって1929~1931年にかけて建てられた、建築家ピエロ ポルタルッピによる建物に住居を構えます。

夫であるアントニオ ボスキはピレッリ(サッカーチーム、インテルのファンにはお馴染み)に定年まで勤め、夫人であるマリエダは彫刻を学び、陶芸への情熱も芽生えました。

二人の芸術への情熱が、この博物館の根底にあるわけです。

玄関にある夫妻の肖像画

玄関にある夫妻の肖像画 (1951年 1947年)

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二人には子供がいなかったため、猫を飼っていたそうで、ご夫妻の肖像画のなかにも猫が登場しています。

芸術への並々ならぬ愛情だけでなく、猫への愛情も相当なものだったのだろうと、私は想像します。

そうでなければ、2枚の肖像画とも、猫を抱いていることはないと思う!

ご主人はくろちゃん、夫人はしろちゃんと、2枚とも同じにゃんこをだっこしているのにも興味を惹かれます。

マリエダ夫人は1962年、建物の地上階に陶芸学校を開設。

現在はそこで期間限定の特別展が開かれています。

建物に入って左に進むと大理石のソファーが

建物に入って左に進むと大理石のソファーが

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博物館の入り口は、Giorgio Jan通りの15番地ですが、目立つように旗が立っていたりするわけではないので、通り過ぎないようにしてください(笑)

まず、建物に入ると左手の管理人室にいる守衛さんのような方に見学の意向を告げて、地上階に特別展がなければ、エレベーターで3階(ボタンは3を押しますが、日本式でいうと2階)、階段で登る場合は日本式で数えて2階に上がると、入り口に係員の方がいるので、入場の許可を受けてください

管理人室にいるのは、いつも同じ男性なのでは?

私が訪れるときはいつも彼が対応してくれていますが、長いおしゃべりや詳しい話を聞くこともできない雰囲気なので、彼がいったいなにものなのかの確認はとれていません。

 

クラシックなエレベーター

クラシックなエレベーター

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エレベーターも年代物!という感じで、美しすぎます。

扉は自動で開かないので、自分で開けて閉めないといけません。

二重ドアになっていますが、降りた時ももちろん自動ドアではないので、しっかり二つの扉を手動で閉めないと、ほかの階の人がエレベーターを呼んでも動かないので、しっかり閉めること!

エレベーター内は座れるようになっているのが、この写真でわかるかな?

このレトロなタイプのエレベーター、私は大好きなので、いつまでもこのままでいて欲しいです。

日本だと日本橋の高島屋にこんな感じのエレベーターがあったような気がする~

美しい階段

美しい階段

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エレベーターも素敵なんですが、階段も捨てがたい‼

登りはエレベーターで行ったとしても、降りはぜひ階段を使っていただきたいなあ。

写真からもわかるとは思いますが、手すりの感じも高級感があるし、途中の窓のデザインなども見ながら、博物館の余韻をたのしみつつ、建築家ポルタルッピのセンスを味わって欲しいですね。

 

ただ、住んでいる一般の人がいらっしゃるので、感動の大声を出さないように!

私もこの建物の住民になりたい(笑)

観光客だとなかなか一般の人たちが住んでいる建物に入る機会がないと思うので、そういった意味でもここはおススメです。

 

ボスキ ディ ステファノでのおすすめ

もともとご夫妻が生活をしていた住居なので、二人住まいの住居としては(私の感覚では)広いと思いますが、美術館、博物館として考えると狭いです。

ただ壁一面に絵画が所狭しと展示されているので、絵画好きには時間がいくらあっても足りないかもしれません。

マリオ シローニ

マリオ シローニの作品がいっぱい

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Antonio Boschi(アントニオ ボスキ 夫)と Marieda Di Stefano(マリエダ ディ ステファノ 夫人)はその時代の芸術家の作品を買い求めたので、当時すでに有名だった作家だけでなく、彼らがいいと思う作家の作品も、応援の意味も兼ねて購入していました。

写真の部屋にはマリオ シローニの作品が壁に所狭しと展示されています。

マリオ シローニは私でも知っている作家なので、有名です(笑)

調度品や照明も素晴らしいので、見逃さないようにしてください。

食堂

食堂として使われていた部屋

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部屋と部屋を仕切る扉のデザインも素晴らしいし、事前知識がなくても、天井から下がる照明のデザインをみると、その部屋がもともとどういう用途で使用されていたかもある程度想像はできるかもしれませんね!

1900年代に生きたご夫婦のコレクションなので、基本、1900年代の作品。

この食堂の部屋には私の好きなジョルジョ モランディの作品があります。

 

壁の上のほうにかかっている作品は、残念ながら近くでみることはできませんが、下のほうの作品はかなり近くで鑑賞することが可能。

ジョルジョ デ キリコの作品のあるリビング

ジョルジョ デ キリコの作品のあるリビング

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ジョルジョ デ キリコの作品は、ミラノの大聖堂そばの、ノヴェチェント美術館にもありますが、ここは、なんだか普通の家の居間にかかっている雰囲気で、仰々しさがないのがうれしい!

ジョルジョ デ キリコの弟、アルベルト サヴィニオの作品もあります。

写真では一部しかわかりませんが、グランドピアノのわきの譜面台のデザインも素晴らしい!

普段は目につかない細部にまでデザインが!

普段は目につかない細部にまでデザインが!

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ソファーの後ろの窓のわきの、バイオリンのような形にデザインされているものは、その左側と同じように、通常は扉で隠されてみえない部分。

電気のスイッチだったりといったものなのですが、こんな細部にまで手を抜かない、建築家、ポルタルッピ、素晴らしすぎる!

この窓を開けるとバルコニーに出られるようになっているのですが、残念ながら、そこまで見学者は入っていけません。

 

ご夫妻が実際に生活していた時は、きっとバルコニーも素晴らしかったに違いない!

(ネコ草があったと私は想像しますにゃ)

 

 

家具と照明も素晴らしい

その他に、元主寝室だったところには、フォンターナマンゾーニの作品もあって、ご夫婦のコレクションのすごさをこれでもか、これでもかと見せつけられる気分(笑)

私も彼らのように芸術家を支援できる豊富な資金と、才能を見極める目が欲しい( ;∀;)

家主であるマリエダ ディ ステファノの作品

家主であるマリエダ ディ ステファノの作品

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そんな私の目を引いた作品のひとつが写真の牛。

なんと、家主であるマリエダ ディ ステファノ夫人の作品ではないですか!

彼女はアーチストとしてものすごく有名な人物というわけではありませんが、1968年に亡くなった彼女の死後、お主人であるアントニオ ボスキが1987年、彼の死の前夜にミラノ市にコレクションを寄付したことなど、そんな背景がなんとなくこの作品から伝わったのかもしれませんね。

他の見学者も私と同じように、この作品に目がいくのかどうかはわかりませんが、このような素晴らしい場所を残してくれた彼女の作品は、やはり鑑賞するべきだと思います。

 

まとめ

1900年代の絵画だけでなく、建築、インテリアも同時に鑑賞できてしまう素晴らしい博物館ですが、入り口がわかりにくいのと、いかにもふつうの住宅なので、入るのにほんの少しだけ勇気がいるかもしれませんが、1900年代のミラノの資産家の家を見学できる貴重な場所なので、勇気を出して入ってみる価値は十分あると思います。

 

ボスキ ディ ステファノ博物館詳細

名称:Casa Museo Boschi Di Stefano
住所:Via Giorgio Jan, 15, 20129 Milano MI, イタリア
電話:+390288463614
WEB:casamuseoboschidistefano.it
営業:10時00分~18時00分(火~日曜日)入場無料

 

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