ガレリア カンパリ
日本でもおなじみのリキュール「カンパリ」
ミラノ県のセスト サン ジョバンニにある「ガレリア カンパリ」は、1904年から2007年までカンパリが製造されていた場所にある、カンパリ博物館です。
カンパリの歴史とは切っても切り離せないミラノのドゥオモ広場から、地下鉄M1(赤)線で、終点のセスト プリモ マッジョ FS駅まで約20分、そこから徒歩5分ほどで到着することができるので、交通の便はいいですね。
カレリア カンパリの歴史と特徴
ガレリア カンパリはカンパリ誕生150年にあたる2010年にオープンしました。
ガレリア カンパリの歴史は当然「カンパリ」の歴史なしには語れません。
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「カンパリ」は創設者の苗字です。
ガスパレ カンパリは1828年、ロンバルディア州パヴィア県で生まれ、トリノの有名なカフェで修行したことで、有名店の秘密を学ぶこととができました。
1860年ごろ、1864年に解体された現在のドゥオモ広場にあったコペルト デイ フィジーニにミラノでの初めての店舗をオープン‼
ガスパレ カンパリは美しい赤い色の「BITTER CAMAPRI」をハーブやエッセンスの知識をもとに開発!
現在でもこの「ビッテルカンパリ」のレシピはシークレット。
アーケード内に「カフェ リストランテ カンパリ」が誕生しました!
現在のドゥオモ広場からアーケードに入って右側部分ですが、現在は別の飲食関係のお店が入っていて、「カフェ リストランテ カンパリ」の面影はまったくありません。
ガスパレ カンパリの時代は、アーケード内でリキュールを製造していたなんて、今の日本だったら銀座のど真ん中でリキュール製造しているようなものなので、びっくりです( ゚Д゚)!
カンパリを作ってミラノの中心地で商売を始めたお父さん(ガスパレ カンパリ)もすごいけど、息子(ダヴィデ カンパリ)がさらにすごかった!
1867年にヴィットリオ エマニュエル II世アーケードで初めて誕生したミラネーゼのダヴィデ カンパリ。
自分たちの店舗分の製造から、大量生産、海外輸出まで生産量を増やしました!
ダヴィデ カンパリは1915年に「カフェ リストランテ カンパリ」の向かい側に「バール カンパリーノ」をオープン。
ここではビッテル カンパリ(日本でも販売されている瓶のリキュール「カンパリ」)にフォーカスし、「カンパリ セルツ」(ビッテル カンパリとソーダ)がこのモダンなバールの多くの億悪様に支持されることとなりました。
1932年に、カンパリ ソーダが、初めてすぐに飲める形のアペリティーボとして販売され、このボトルはイタリアンデザインのシンボルともなる美しいもの💛で、ダヴィデ カンパリのマーケティング力がいかにすごかったかがわかりますね‼
デザインもアールヌーボーからイタリアの未来派に移行していきました。
上品でモダンだけどクラシック、製品を通してブランド力をアップすることを成功させる!という、偉業を成し遂げたと言っていいでしょう。
ミラノの記念墓地のカンパリ家のお墓(最後の晩餐の彫刻!)にも「DAVIDE CAMPARI」と大きく刻まれています。
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1904年から、製造はミラノ県のセスト サン ジョバンニにダヴィデ カンパリによって移されましたが、時代が進むにつれ、セスト サン ジョバンニも大きな町になったため、現在ではノビ リグレに製造拠点が移動しています。
製造場所の移転がなければ、現在の予約すれば一般人でも見学できる「ガレリア カンパリ」、カンパリ博物館は存在しなかったことでしょう。
ガレリア カンパリでのおすすめ
ガイドつきツアーでの見学(約90分)であまり勝手な行動はできませんが写真撮影もできるし、参加者が自分のSNSにアップすることにも好意的!
私が確認したところ、「どんどんアップしてくれてかまいませんよ~。アップしてくれたらうれしいです。」という回答でした。
3フロアーにわたってされている展示なので、自分の興味のあるところは説明を聞いて、それほどでもないところでは写真を撮ったりすることに時間を使うといいと思います。
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カンパリにはオレンジが使われているのがよくわかるし、カンパリの美しい赤色や、ビン詰めで販売されるカンパリソーダがお洒落に使われていて、さすがイタリアと納得させられます。
ミラノのトラム(路面電車)のつり革で、下に引っ張ると広告が変わるすぐれものも!
今のようにスマホがない時代、トラムに乗っている時間にできることは、新聞を読むとかだと思いますが、立っていたら揺れるからなかなかそれもできなかったから、これはすごい宣伝効果だったのでは?
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見学の最後にショップもあります。
お洒落なポスターなども購入できるので、キッチンやリビングに飾ると素敵だと思います。
同じツアーに参加していた人(私以外すべてイタリア人)もけっこう購入したいました!
その他のおすすめ
残念ながら、ガレリア カンパリ内では試飲もないしバールもないので、カンパリは飲めません(笑)
せっかくなので、見学の後、ミラノのドゥオモ広場に戻って、ヴィットリオ エマニュエルII世アーケド入り口にある1915年にダヴィデ カンパリがオープンした「カンパリーノ」でぜひアペリティーボ(食前酒)を!
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ミラネーゼっぽくアペリティーボを楽しみたいなら、席にすわらず、カウンターでさくっと♪(カウンターでさくっと飲むのと席について飲むのとでは料金が違います)
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カンパリ セルツ(カンパリ1ソーダ3の割合)はカンパリーノのアイコンと呼んでもいいものなので、なにを注文していいかわからない場合は、迷わずこちらをどうぞ。
カンパリソーダと言ってしまうと、日本でも販売されているビン詰めの「カンパリソーダ」が出てきてしまうのでご注意ください。
まとめ
地元のミラネーゼだけでなく、世界中で知らない人はあまりいないんじゃないかというぐらい有名なカンパリですが、その歴史を知る人はごく少数。
要予約でガイド付きツアーしかない点で少しハードルは高いですが、交通の便もいいので、カンパリ好き、アート好きの方にはおすすめです。
ここでは試飲もできないし、館内に有料で飲むことができるところもないですが、ミラノの文化を知ることができるので、行く価値はあると思います。
館内にあるQRコードを読み取れば、イタリア語と英語の詳しい解説が音声でも聞けるし、文字で読むこともできるので、イタリア語がわからなくても英語がわかれば、ガイドツアー参加は問題ありません。
ガレリア カンパリ詳細
名称:GALLERIA CAMPARI
住所:Viale A. Gramsci, 161, 20099 Sesto San Giovanni MI
電話:+390262251
WEB:https://www.campari.com/
営業:14時00分~18時00分(水曜日と木曜日のみ)
入場無料・要予約