イタリアでの年末年始の楽しみ方
イタリアは日本と違って、基本、キリスト教徒信者の国なので、日本のクリスマスやお正月とは違う点が多いんです。
ですので、観光目的で年末年始にイタリアを訪れる場合、いくつか注意点があるので、以下、ご紹介していきましょう。
イタリアではクリスマスと復活祭が最大の行事
カソリック信者が’多いイタリアでは、クリスマスは宗教行事。
普段から定期的に教会に通う人はそう多くはないですが、クリスマスや復活祭のミサには参加するという人たちは多いんです。
復活祭の祝日は毎年変わるので、カレンダーのチェックが必要ですが、クリスマスの祝日は毎年12月25日。
翌日の12月26日は聖ステファノ(最初の殉教者で石投げつけ刑で命を落としました)も祝日。
そう、12月25、26日と必ず連休になります。
12月24日のクリスマスイブは、平日ではあるのですが、営業時間を短縮するところが多いので注意が必要!
私がミラノに来たばかりの時は、12月25日は地下鉄やバスといった、交通公共機関もランチ時間の前でおしましだったぐらいで、今はそこまでではないにしろ、いつもとダイヤが違うし、だったらタクシー使えばいいやといっても、クリスマスはみんな家で家族と過ごしたいので、なかなかタクシーも見つからない~。
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そして、観光でイタリアに来る人達にとって、最大の問題は食事。
クリスマスと大晦日、元旦は、営業しないレストランがとても多いうえに、特別コースメニューの予約のみが一般的‼
事前に開いているレストランをチェックして、予約をしておかないと、とっても悲しいクリスマスや大晦日、元旦を迎えることになりかねません。
「ミラノ風カツレツ食べたかったのに😢」
なんてことになっちゃう。
クリスマスや大晦日特別メニューには、ミラノ風リゾットやミラノ風カツレツ、ないことがほとんどなんで…………
普段とはちがうちょっとおしゃれで高級な感じの料理、もしくは、日本の年越しそばのような、その時に食べなきゃっていうものがメニューに入っているからです。
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開いていてくれるだけありがたいと、イタリア生活20年越えの私は思うわけですが~
せっかく長時間飛行機にのって日本からイタリアに来たのに、しかも、クリスマスや大晦日のような特別な日なのに
「なんでわざわざ中華料理なのよ!」
ってことになっちゃったりするわけです。
イタリアの中華レストランは、閉まっていることが少ないし、安いし、イタリア在住日本人にはとっても助かる存在ですが、日本からせっかく来ている、短期滞在の日本の方が、クリスマスや大晦日に、意図しないでっていうのは悲しいと思います。
美術館、博物館はクローズで、教会も観光客は入れない
問題は食事だけではありません。
美術館、博物館といったところも閉まっている可能性がものすごく高いし、イタリアに来たら絶対に訪れたい教会も、宗教行事で観光客が入場できない‼
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もちろん、外から外観を見ることはできますが、せっかく来たのに中に入れないなんて、悲しすぎる。
しかも、教会入れないなら、美術館に入ればいいやっていっても、そっちも閉まってる。
博物館だって閉まってるし。
じゃあバールでもっていったって、そうそう長く座っているのも辛い。
結論から言うと
クリスマスと大晦日と元旦当日のイタリア観光旅行は避けたほうがいい
これに尽きます。
クリスマスのイルミネーションは素晴らしい
「でもイタリアのクリスマスの街並み、きれいそうだから絶対みたい!」
という方々も多いと思うし、私もぜひ見ていただきたいと思っています。
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ミラノは、12月7日はスカラ座の初日だから、当日のお昼すぎあたりから、スカラ座近辺は初日公演にくるVIPをお迎えするいつもと違う雰囲気が味わえるし、スフォルツェスコ城では(昔はサンタンブロージョ教会付近で開催)オベイ!オベイ!と呼ばれる縁日が!
街の中にもそれぞれのお店にもツリーや飾りがいっぱい
ミラノ発祥のクリスマス定番ケーキのパネットーネだけでなく、美味しそうなお菓子を飾ったお菓子屋さんや、それぞれセンスを競うがごとく飾り付けたお店の数々、街の広場に設置されるクリスマスツリー。
ぜひご自身の目で確認しにいらしてくださいね❣
2021年の様子はこちら ⇒ https://youtu.be/d2Pi7Yi3cPA
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