イタリア ミラノの博物館 ムデック MUDECをご紹介


MUDEC(カルチャー博物館)

地下鉄M1(赤)線ドゥオモ駅からカドルナ駅でアッサーゴ/アッビアーテグラッソ方面のM2(緑)に乗り換え、ポルタ ジェノバ駅下車後、徒歩約15分で到着するムデック(MUDEC)。

Museo delle Culture

カルチャーのミュージアム の頭文字をとった名前ですが、イタリアには最近、こういう頭文字をとった名前の美術館、博物館が氾濫しています(笑)

頭の体操にはいいかもしれませんね(笑)

 

MUDEC ムデックの歴史と特徴

ムデック(MUDEC)は2014年にオープンした新しい博物館ですが、常設の展示物はコンテンポラリーアートの展示というわけではありません。

もともとこの場所にはアンサルド(機械製造会社)がありました。

 

Mに角が生えたようなシンボルは右上に

Mに角が生えたようなシンボルは右上に

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ミラノ市が1990年代に旧アンサルドのこの工場地帯を文化活動のために購入したところからムデック(MUDEC)の歴史がスタートしたわけですが、この場所は真の産業の考古学的な記念碑から研究所、スタジオ、新しい創造的な空間へと変化していきました。

この変化の過程で、ミラノ市は世界の様々な歴史と文化に特化した学術的センター、ミラノ市民の民族誌に関する展示場にすることを計画。

 

しかし!

時代の流れは速く、1990年代の終わりのものと違い過ぎる21世紀の複雑な社会経済を鑑みて、プロジェクトを再構築する必要がでてきました。

当たり前ですが、異文化からの刺激や大衆文化の変化に対応すべく、美術館や博物館も変化をする必要が生じますよね⁈

それらに対応すべく、ムデック(MUDEC)は7000点以上のミラノ市の所有する様々な国や文化の貴重なコレクションを展示しています。

ミラノで開かれる、大きなインテリアの見本市、サローネの時に、この一帯はフォーリサローネ(見本市の外の意味)の中心として有名ですね!

 

MUDEC ムデックでのおすすめ

個人的には建物自体も、外見はともかく、外の光を上手に取り入れた内部が明るくて好きです。
直線的な外観と異なったカーブが強調された、開放的な雰囲気に魅力を感じるからかな?

建物自体はデイヴィット チッパーフィールド氏の設計。

地上階でチケットを購入したら、階段をのぼると博物館の入り口です。常設展の特別展示と入り口が異なりますが、係員はとても親切なので、チケットを見せれば言葉がわからなくてもジェスチャーで教えてくれます。

とにかく明るい!天井もぜひ見上げてください。

とにかく明るい!天井もぜひ見上げてください。

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私は建築やインテリアの専門家ではありませんが、この博物館のエントランスの空間はとても美しいと思います。

明るさと清潔感、微妙なカーブを描いたデザインのすべてが合わさって、快適な空間を演出するのに成功しているのか、私がここを訪れた時にいたほかの見学者も、何枚も写真撮影をしていました。(フラッシュはNG!)

磨りガラスのような壁は、なんとなーく歯医者さんを想像させませんか?(笑)

入り口でチケットを見せて常設展に入るとまず見えるのものにびっくりするはずです!

クジラとワニ?

クジラとワニ?

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ムデック(MUDEC)はアートの展示かと思い込んでいた私に、いきなりカウンターパンチ!

博物学を思い起こさせる展示!

こういうのが大好きな私にはうれしいカウンターパンチです(笑)

ずっとこれ系の展示でもいいくらいという強烈なインパクトです。

順路に従って見学していくと、私たち日本人にはなじみ深い展示も多いんです。

鎧?

鎧?

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これはムデック(MUDEC)のアイコンとしても使われているものですが、こういった日本のものだけではなく、中国やアフリカ、南米の展示が続いて、その合間に、第二次世界大戦のミラノの様子を写すビデオも見ることができ、今ムデック(MUDEC)にある日本関連のコレクションがもともと、ミラノのスフォルツェスコ城にあったことを知ることができます。

ミラノが爆撃にあった様子を目で確認でき、いかに戦争でミラノが打撃を受けたのかを見せつけられます。

 

ショップとレストランもすごい

チケットを購入して展示を見学しなくても、ミュージアムショップとカフェ、レストランだけ行くことも可能で、ここのショップは博物館関連以外のものも充実していて、なかなかおススメです。

ショップを外からみるとこんな感じ

ショップを外からみるとこんな感じ

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ショップに行くには、博物館の入り口を入り、右側前方にあるチケット売り場に向かって右側。

わかりやすく言うと、博物館入り口を通ったらすぐ右側に数歩進んで右を見る感じです。

モダンなオブジェやアクセサリーなどがあって、見ているだけでもウキウキするものが多く、購入しなくても楽しめるショップだと思いますよ~。

そして、実は、博物館に入って左がビストロになっていますが、ビストロの入り口近くのエレベーターに乗って上の階に行くと、ミシュラン3☆シェフ、エンリコ バルトリーニ氏のレストランがあるんです!

残念ながら、私はまだそこで食事をしたことがないので、レストランに関するコメントはできないのですが、食に興味がある方は行かれてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

正直に言うと、ミラノの中心地からは少し行きにくい場所にある博物館だし、日本人にとっては常設展をわざわざイタリア、ミラノまできて見に行く価値はないと思われるかもしれないです。

でも、いつもけっこう興味深い特別展をやっていたりするし、近くにはアルマーニの博物館があったり、MUDEC内の有名シェフのレストランがあったりするので、そういったことに興味がある方にはおすすめですね!

 

ムデック MUDEC詳細

名称:MUDEC  (Museo delle Culture)
住所:Via Tortona, 56, 20144 Milano MI, イタリア
電話:+390254917
WEB:http://www.mudec.it/
営業:10時00分~18時00分(火~日曜日)

 

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