イタリア ミラノのスカラ座博物館の見どころをご紹介


ミラノのスカラ座博物館

イタリア、ミラノのシンボル、ドゥオモ(大聖堂)のわきのビットリオ エマヌエーレ2世のアーケードを抜けるとスカラ座広場。

広場の中心には、レオナルド ダ ヴィンチ像が立っています。

そのスカラ座広場に面して建っている、ヨーロッパのオペラ座の中で最も重要な劇場の一つであるスカラ座内にあるのが、スカラ座博物館です。

 

スカラ座博物館の歴史と特徴

スカラ座博物館を語るには、当然、スカラ座自体のことを知ることから始めないといけません。

1717年、現在、ドゥオモ博物館のある王宮(PALAZZO REALE)近くに、テアトロ・ドゥカーレ(TEATRO DUCALE)が建設されたのですが、1776年に残念ながら火事で焼失して、ミラノの文化が大打撃を受けました。

しかし、再建の要望は強く、再建する場所に選ばれたのが、サンタ マリア アッラ スカラ教会(1381年完成)のあった場所。

この教会名は、ミラノ公ベルナボ ヴィスコンティ(1323生まれ~1385)のヴェローナ出身の妻、ベアトリーチェ デッラ スカラの名からきています。

そうなんです。
その彼女の苗字がついた教会の跡地に建てた劇場なので、TEATRO ALLA SCALA なんです!

ミラノ スカラ座外観

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スカラ座は、1776~1778年にかけて、建築家ジュゼッペ ピエルマリーニによって、新古典主義(ネオクラシック)様式の劇場となり、1778年8月3日のこけら落としでは、アントニオ サリエリ作「エウローパ リコノシュータ」が上演されました、

スカラ座は個人経営の劇場(仕切り席はそれぞれ個人の所有物だった!)でしたが、1921年に公的施設としての劇場に移行。

1943年には、イギリス・アメリア連合軍の爆撃を受け、大きな被害を被ってしまいます。

 

しかしスカラ座は驚異的な早さで修復され、1946年5月11日、アルトゥーロ トスカニーニ指揮によるスカラ座再開の演奏会が行われました。

博物館入り口

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2001~2004年には、建築家マリオ ボッタの指揮で、大規模な改修工事が行われ、舞台裏が拡張されたりしました。
(少し離れた位置からスカラ座を見ると、スカラ座のファサードの建築様式と、その後ろの近代的な建物の違いに気づくでしょう)

2004年12月7日(ミラノの守護聖人、サンタンブロージョの祝日)に、音楽監督リッカルド ムーティの強い希望で、1778年のスカラ座オープンの時と同じアントニオ・サリエリのオペラ「エウローパ リコノシュータ」で、改装されたスカラ座は正式に一般公開されました。

スカラ座博物館自体の歴史は、スカラ座の歴史ほど古くはありません。

オペラ台本作者であり作曲家でもあるアリゴ ボイト、芸術家ロドヴィコ・ポリアーギ、ブレラ絵画館館長のエットーレ・モディリアーニを含むミラノの名士たちは、博物館を開きたいと考えていて、そのスタートのために最適だと思えるコレクションが、1911年に骨董商サンボンによって競売にかけられていたのですが、購入する資金をどう調達するかが問題でした。

サンボンとの交渉の末、その2年弱後に、そのコレクションのおかげで、旧カジノ リコルディにスカラ座博物館をオープンすることができました。

 

スカラ座博物館でのおすすめ

入り口でチケットを買ったら、階段を登って博物館の入り口に行きますが(登れない方は無理をせず、チケット売り場で伝えれば、別のところからエレベーターを使えます)、壁にたくさんの過去のポスターがあって、それだけでも見る価値ありです!

 

チケット売り場から博物館入り口に向かう階段

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今、イタリアで使われている通貨はユーロですが、約20年前まではリラだったので、ポスターに書いてあるチケットの値段はリラだし、私がイタリアに来た当時、バールのカウンターでサクッとのむカフェの値段が1000リラぐらいだったと思うと、タイムマシンにのって過去に行けたら、本当にただ同然の値段で素晴らしいオペラが鑑賞できたんだなあ~と感動します。

熱狂的なオペラファンではない私でも、聞いたことのある指揮者や歌手の名前を見つけるのは、本当に楽しい‼

 

この階段は博物館を見学したあとにも通るので、博物館見学後にみると、もっと楽しいかもしれません。

 

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階段を登って博物館の入り口でチケットのチェックを受けたら、博物館の見学のスタート。

肖像画は、スカラ座の設計をした建築家ジュゼッペ ピエルマリーニ、彫刻は音楽家ジュゼッペ ヴェルディ。

どちらもスカラ座を語るには欠かせない人物ですが、博物館の展示によりかかわってくるのは、同じジュゼッペでも音楽家のヴェルディのほうで、彼に関する展示は多いです!

展示の多くは音楽家に関するのものですが、それから派生するものも沢山あるし、スカラ座はオペラだけではなく、バレエもあるので、そちらで有名な人の肖像画などももちろん展示されています。

フランツ リストのピアノ

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フランツ リスト(1811~1886)が所有していたスタインウェイ&サンズ社のピアノの上の肖像画は、歌手マリア マリブラン(1803~1836)。

この部屋には5000リラ紙幣に印刷されていた、作曲家ヴィンチェンツォ ベッリーニ(1801~1835)の肖像画(とっても小さい!)や、歌手ジュディッタ パスタ(1797~1865)の肖像画などがあります。

次の部屋にはジュゼッペ ヴェルディの肖像画や、スカラ座広場がまだなかった時代のスカラ座を描いた絵などが展示されていて興味深い!

その次の小さな部屋には、美食家だったロッシーニ(1792~1868)の胸像、ミラノ近郊の町、ベルガモで生まれたドニゼッティ(1797~1848)の肖像画などが展示されています。

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作曲家ロッシーニ
作曲家ドニゼッティ

 

この部屋を出て右側に上に登る階段があるので、ぜひ登りましょう!なんとなく行っていいのかな?という気がするかもしれませんが、修復とかなにか特別な理由がない限り、上の階の展示も普通に見学することができます。

 

図書館も必見

階段を登ると本来は図書館ですが、そこで期間展示が行われています。

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そこでは、その時のテーマに合わせた映像や展示がされています。

追加料金がかかるわけではないので、ぜひちらっとでも見学するのをおすすめします。

その時の展示によって、興味がよりあったりそうでもなかったりはありますが、興味深い展示ばかりだし、だいたい衣装も展示されているので、それを近くで見るのはなかなかないチャンスだと思います。

 

階段を下りてその次の部屋にはいると、それまでより少し現代に近づいた肖像画や胸像中心の展示を見ることができます。

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人目を惹く女性の肖像画は、100年に一人でるかでないかと言われた、ソプラノ歌手マリア カラス(1923~1977)。

ギリシャ人の彼女ですが、スカラ座の歴史とは切っても切れない、重要な人物です。

写真左上の肖像画は、バレエのヌレエフ。バレエ関係の展示は少ないですが、スカラ座を語るのにバレエを除くわけにはいかないです!

 

現在では、ロベルト ボッレが有名ですね。
(スカラ座博物館に展示されているのは故人なので、彼の肖像画はありません)

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有名なバレエダンサー、ニジンスキー(1890~1950年)の像もこの部屋に展示されています。

ニジンスキー像の右上には、マリア カラスと人気を二分したといわれるソプラノ歌手レナータ テバルディ(1922~2004)の肖像画、その下にはイタリア人テノール歌手ジュゼッペ・ディ・ステファノ(1921~ 2008)の像も。

やはりオペラ関係のもののほうがバレエ関係より多いですね!

 

(この部屋を出たところにお手洗いがあります。もちろん無料で使えるので、博物館を出るまえに必要だったら利用されてください。)

 

スカラ座博物館の他の見所

オペラは夜開始が多いですが、昼のスタートもあるし、スカラ座の予定によりますが、スカラ座博物館見学のチケットで、スカラ座の劇場の一部を見学できる場合が多いです❣

スカラ座博物館の一部のような感じですね。

何らかの理由でできないときは、チケット売り場にその旨が書かれているし、チケット売り場の人もそのことを伝えてくれます。

ホアイエ

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劇場の見学は、パルコと呼ばれる個室ですが、リハーサル時は仕切りが置かれ、写真撮影はできませんが、実際にこの席のチケットをゲットしようとすると結構大変なので、写真撮影ができなくても、ちらっと見られるだけでもすごい価値があると思います‼

個室には6個の椅子が置かれるのですが(実際の公演の時にはここももちろんお客さんが入って観劇する)、博物館の入場チケットで見学する時には、椅子は重ねられて個室内に置かれています。

 

スカラ座の劇場内部はこんな感じです。

スカラ座の公演は毎日行われているわけではないので、旅行の日程によっては、公演を劇場でみたくても不可能な場合や、オペラやバレエにあまり興味がないとしても、この劇場をみたら感動すること間違いなし‼

劇場見学ができるときは、劇場内のお手洗い、そう、実際にスカラ座でオペラやバレエを観劇する時に観客が利用するお手洗いも使えるので、話題作りの1つとしてトイレも見学してください(笑)

 

ホアイエにあるひときわ目立つアルトゥーロ トスカニーニ(1867~1957)像

 

まとめ

ミラノの文化を代表する世界的にも有名なスカラ座。

理想は、素晴らしい劇場、スカラ座でオペラやバレエを観劇してスカラ座独特の雰囲気を味わったうえでスカラ座博物館を見学(劇場見学可能なときに)だと思います。
観劇の余韻のあるうちに博物館を見学すると、公演の感動もよみがえるし、博物館の展示をみる姿勢がかわりますよ(笑)

もしそれほどオペラやバレエに興味がなくても、劇場をちらっと見るだけでも感動していただけると私は確信しています。

 

ミラノ スカラ座博物館詳細

名称:MUSEO TEATRALE ALLA SCALA
住所:Largo Antonio Ghiringhelli, 1, 20121 Milano MI, イタリア
電話:+39 02 8879 7473
WEB:museoscala.org
営業:9時00分~17時30分
ガッレリエ ディタリア美術館のチケットを持っていると入場料が割引になります。

 

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